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 英国ロンドンの中心部で起きたテロ事件の容疑者が、犯行数分前に米Facebook傘下のメッセージングアプリケーション「WhatsApp」を使っていたことが分かったと、英BBCをはじめ複数の海外メディア(英Telegraph米Re/code米QUARTZなど)が現地時間2017年3月26日に報じた。

 英国では3月22日、国会議事堂とその周辺で4人が死亡するテロ事件が発生。容疑者の男は警官に射殺された。

 英内務大臣のAmber Rudd氏がBBCの取材で語ったところによると、WhatsAppは送受信メッセージに対してエンド・ツー・エンドの暗号化を施しているため、捜査当局はメッセージの内容を確認できていない。Rudd内相はこうした状況について「まったくもって受け入れられない」とし、「WhatsAppなどの企業やその他多くの同様のサービスは、テロリストが隠れてやりとりする場所を与えてはならない」と述べた。

 Rudd氏はインターネット関連企業に対して過激派やテロ組織などによるインターネット活用の阻止にいっそう取り組むよう求め、大手とは言えない「Telegram」や「Wordpress」などの名前も挙げた。また、Facebookや米Google、米Twitterなどの幹部らと会合を開く計画も明らかにした。

 WhatsAppの広報担当者は「捜査に協力する」とコメントしている。

 暗号化された個人情報への法執行機関によるアクセスを巡る問題としては、昨年、米連邦捜査局(FBI)が銃乱射事件の犯人が使っていた「iPhone」のロック解除を米Appleに要請し、両者が激しく対立した。最終的にFBIはApple以外の組織の協力を得てiPhoneのロックを解除した。