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 三菱重工業とNTTデータは2017年3月30日、三菱重工業のシステム子会社であるMHI情報システムズを母体にした新会社を共同出資で設立すると発表した。2017年10月1日にも設立する新会社にMHI情報システムズの事業を引き継ぐ。新会社の出資比率は協議中だが、NTTデータが株式の過半数を持つ。実質的にMHI情報システムズをNTTデータに売却する形だ。

三菱重工業の中川正也執行役員ICTソリューション本部長(左)とNTTデータの磯谷元伸執行役員製造ITイノベーション事業本部長(右)
三菱重工業の中川正也執行役員ICTソリューション本部長(左)とNTTデータの磯谷元伸執行役員製造ITイノベーション事業本部長(右)
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 MHI情報システムズは2013年に三菱重工業の情報子会社8社を統合した企業。三菱重工業のIT投資額のうち約3分の1を担い、ネットワークや財務管理システム、ERP(統合基幹業務システム)の構築、運用、保守作業を担当する。2016年3月期の売上高は240億円弱、純利益は9.5億円。

 三菱重工業の中川正也執行役員ICTソリューション本部長は「三菱重工業が注力するIT領域を機械の監視、制御、動作分析などだと明確化するため」と、新会社設立の狙いを話した。ネットワーク設計や業務系アプリケーションといったMHI情報システムズが請け負う領域は、「クラウド活用やセキュリティ向上など、NTTデータの力を借りて強くする」(中川氏)狙いだ。

 NTTデータの磯谷元伸執行役員製造ITイノベーション事業本部長は「中長期的な視点で三菱重工業のシステム開発・運用を提案できる」と共同出資会社設立のメリットを話した。これまでにも企業の情報システム子会社を買収してきた経験から、「NTTデータにはシステム開発・運用のノウハウを引き継ぎ育てる方法論がある」(磯谷氏)という。