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 日本ヒューレット・パッカード(HPE)は2017年5月26日、戦略説明会を開催した。従来のオンプレミスのシステムとクラウド由来の技術を使ったシステムを一元的に運用できるシステム基盤製品を事業の柱とするとした。

 登壇した米ヒューレット・パッカード・エンタープライズの高野勝データセンター・ハイブリッドクラウドCTO(最高技術責任者)は「クラウドでは動かせないシステムもある」と話し、クラウドに偏り過ぎないバランスの重要性を訴えた。オンプレミスの物理サーバーが持つ高い計算能力や速いアクセス時間のメリットを強調し、オンプレミスでしか動かせないシステムを持つユーザーにメリットのあるハードウエアを開発していく戦略を明かした。

米ヒューレット・パッカード・エンタープライズの高野勝データセンター・ハイブリッドクラウドCTO(最高技術責任者)
米ヒューレット・パッカード・エンタープライズの高野勝データセンター・ハイブリッドクラウドCTO(最高技術責任者)
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 オンプレミスのシステムとクラウド由来の技術を使うシステムの両方を管理・動作できるインフラ製品として、HPEは2017年1月に「HPE Synergy」を国内で出荷した。Synergyは物理サーバーとしても仮想サーバーとしても動作できるサーバーで構成、ネットワークやストレージも含めて一つのソフトで管理する。管理対象にはパブリッククラウドも含む。

HPEがハイパーコンポーザブルインフラストラクチャーと呼ぶ「HPE Synergy」。物理マシンと仮想マシンを混在させたり、ストレージだけを拡張したりできる
HPEがハイパーコンポーザブルインフラストラクチャーと呼ぶ「HPE Synergy」。物理マシンと仮想マシンを混在させたり、ストレージだけを拡張したりできる
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同社データセンター・ハイブリッドクラウド製品統括サーバー製品本部の尾崎亨氏は「SynergyはHPEが目指す形に最も近い製品」とした。HPEが未来のサーバーとして開発を目指しているコンセプトモデル「The Machine」の「1歩手前まで来た」(尾崎氏)という。

データセンター・ハイブリッドクラウド製品統括本部サーバー製品本部の尾崎亨氏
データセンター・ハイブリッドクラウド製品統括本部サーバー製品本部の尾崎亨氏
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 The MachineにあってSynergyに無いのが、不揮発性大容量メモリーとCPUやメモリーを電気信号ではなく光信号で接続する機構だ。HPEはThe Machineを目指すべきサーバーのコンセプトとして掲げている。

 ハード開発に長けたHPEだが、SynergyなりThe Machineなり、インフラ製品でソフトの重要性は高まるばかりだ。これに対し、データセンター・ハイブリッドクラウド製品統括本部データセンターネットワーキングの山本晃久氏は「筋の良いソフトがあれば乗り換えて売り出せるのが当社の強み」とし、「成長路線のソフトに対応したハードを素早く開発し、新技術を使いたい利用部門に訴求していく」と意気込みを話した。

データセンター・ハイブリッドクラウド製品統括本部データセンターネットワーキングの山本晃久氏
データセンター・ハイブリッドクラウド製品統括本部データセンターネットワーキングの山本晃久氏
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