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 デルとEMCジャパンは2017年5月31日、ストレージやアプライアンスなど15シリーズの新製品群を発表した。基幹系ストレージのVMAXシリーズに最上位機「VMAX 950F」を投入。300万円(税別)からのサーバー/ストレージ仮想化アプライアンス(HCI)を用意するなど、ハイエンドからエントリーまでの主要製品を拡充した。同年6月から順次出荷開始する。

 HCI製品では、VMwareベースの「VxRail」と、HCI専業の米Nutanixベースの「XC430 Xpress」でエントリーモデルを追加した。価格は両者ともサーバー3台の最小構成(3ノード)で300万円から(税別)。米Dellの米EMC買収に伴い用途の似た2シリーズが混在するが、「VxRail一辺倒ではなく、Nutanix製品も引き続き強化していく」(デル インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括ソリューション本部の正田三四郎本部長)。

デル インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括ソリューション本部の正田三四郎本部長
デル インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括ソリューション本部の正田三四郎本部長
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 HCIを構成するサーバーのハードウエアは、7月に詳細を発表する次期PowerEdgeで強化する。次期PowerEdgeは「米IntelのSkylakeベースの次期プロセッサやNVMeインタフェースによる性能強化が中心」(EMCジャパン システムズエンジニアリング統括本部長の飯塚力哉常務執行役員)という。

EMCジャパン システムズエンジニアリング統括本部長の飯塚力哉常務執行役員
EMCジャパン システムズエンジニアリング統括本部長の飯塚力哉常務執行役員
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 ストレージについては、基幹製品のVMAXシリーズに、最上位のオールフラッシュストレージ製品「VMAX 950F」を加えた。従来の「850F」と比べてCPU性能やメモリー容量を増やすなどし、入出力性能を400万IOPSから670万IOPSに高速化した。価格は個別見積もり。6月に出荷を始める。オールフラッシュストレージとして2013年に新規設計した「XtremIO」シリーズでは、CPU/メモリーの増強と圧縮効率の向上などで高速化した「XtremIO X2」を2017年夏に出荷する。価格は6月上旬に決定、見積もりを提供開始する。中規模向けストレージでEMC由来の「Unity」シリーズは、オールフラッシュのFモデルの基本性能を強化。Dell由来のSCシリーズではエントリー製品の「SC5020」を追加し、300万円(税別)から購入できるようにした。

 このほか、バックアップアプライアンスの「Integrated Data Protection Appliance(IDPA)」を用意した。価格は34Tバイトの最小構成で1860万円(税別)から。2017年夏以降の出荷を予定する。ネットワーク機器では、25Gビット/秒のSFP28ポートを48、100Gビット/秒のQSFP28ポートを6それぞれ備える「S5100-ON」シリーズなどを発表した。OSを入れ替えられる構造で、デル純正の「OS10 Enterprise Edition」以外のOSがサードパーティから提供される予定という。価格は未定。2017年8月から10月にかけて出荷を始める。

 今後はソフトウエアの新製品として、IoTデバイスから集めたデータをリアルタイムに分析するソフト(開発コード名:Project Nautilus)を2018年に提供する計画。ストレージ仮想化ソフト「ECS」やスケールアウトNAS「Isilon」に保存したデータを利用できるという。