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 アクロニス・ジャパンは2017年6月28日、企業向けバックアップソフト「Acronis Backup 12.5」を発売した。Oracle Databaseのオンラインバックアップや企業向けストレージとの連携といった基本機能を強化。ファイルを不正に暗号化して身代金を要求するランサムウエアの検知・復旧機能を搭載するなど、データ保護に関する機能を取り込んだ。

 Acronis Backup 12.5では、従来2製品に分かれていた「Acronis Backup」および「Acronis Backup Advanced」のプログラムを一本化。Oracle Databaseや米レッドハットの仮想化環境などのバックアップ機能、企業向けNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)のスナップショット機能やActive Directoryとの連携機能などを加え、法人市場で需要の高い機能を一通り揃えた。使いやすさを高める機能としては、バックアップデータの復元時に使う起動メディアを現場の作業員が使いやすいようにスクリプトでカスタマイズする機能を追加した。

 2017年2月に発売した個人向けバックアップソフト「Acronis True Image 2017 New Generation」の機能から、ランサムウエアの検知機能「Acronis Active Protection」とファイルの改ざん検知機能「Acronis Notary」を取り込んだ。Active Protectionは、ランサムウエアの振る舞いを検知し、あらかじめ同社が運営するオンラインストレージに保存しておいたバックアップから自動で復旧させる。Notaryは、ブロックチェーン技術の一種である「Ethereum」を利用し、指定したファイルのハッシュを生成・保存。ハッシュ値の比較で改ざんを検知する。ハッシュの同一性をEthereumのブロックチェーンで担保するのが特徴だ。オンプレミスでEthereumを利用しない形態には個別対応する。

ランサムウエアによる不正なファイルアクセスを検知・復旧する「Acronis Active Protection」を搭載。
ランサムウエアによる不正なファイルアクセスを検知・復旧する「Acronis Active Protection」を搭載。
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ファイルの改ざんを検知する「Acronis Notary」機能は、改ざん検知に使うハッシュ値をEthereumブロックチェーンに保存する。
ファイルの改ざんを検知する「Acronis Notary」機能は、改ざん検知に使うハッシュ値をEthereumブロックチェーンに保存する。
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 サーバー向けのServer版およびWindows Server Essentials版、クライアント向けのWorkstation版、仮想環境向けのVirtual Host版、Office 365向けのOffice 365版を用意する。それぞれに、重複排除や磁気テープ管理、Notaryなどの機能を除いたStandard版とフル機能のAdvanced版がある。価格はStandard Server版が11万7600円または年額5万4900円から、Advanced Server版が19万4000円または年額9万500円から、Standard Workstation版が9600円または年額7500円から、Advanced Workstation版が1万2800円または年額1万500円からなど(いずれも税別)。