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 採用支援サービスのタレントアンドアセスメント(東京・港)は2017年6月28日、人工知能(AI)による採用面接支援サービス「SHaiN(シャイン)」を発表した。8月から求人企業による優先利用申し込みの受け付けを始める。料金は1面接当たり1万円前後を想定している。

採用面接AI「SHaiN(シャイン)」を使った面接のデモ。Pepperの画面に質問が表示され、音声合成で読み上げられる
採用面接AI「SHaiN(シャイン)」を使った面接のデモ。Pepperの画面に質問が表示され、音声合成で読み上げられる
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 SHaiNはスマートフォン用の専用アプリで動作し、求職者が在宅で画面を通じて面接を受ける。ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」でも動作し、特設会場などに設置したPepperを相手に面接を受ける使い方もできる。

 いずれの場合も、面接内容の音声・映像はタレントアンドアセスメントの診断センターに集約される。診断にはAIは使わず、専門のスタッフが採点する。AIで自動化されるのは質問をする面接官の役割だ。AIが「バイタリティー」「イニシアチブ」など11の観点で面接対象者の資質を評価・採点するための質問を自動生成し、音声合成で伝える。

 山崎俊明代表取締役は「従来の人の経験に頼った面接では、評価基準があっても面接官の間でブレが大きくなりがち。多数の応募者に対応するには時間と場所の制約があるため、質問を尽くせないまま合否を判断せざるを得ない。SHaiNを使えばこうした問題を解決できる」と説明する。

タレントアンドアセスメントの山崎俊明代表取締役
タレントアンドアセスメントの山崎俊明代表取締役
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曖昧な返答に対して掘り下げて質問

 新卒採用面接を想定したデモでは、Pepperが「ゼミや部活、アルバイト、サークル活動などでとても苦労したことや、困難を乗り越えたという経験はありますか? はいかいいえでお答えください」と質問した。

 就職活動中の学生が「はい」と答えると、Pepperは「その苦労や困難はどのような状況だったのですか?」と聞いた。

 学生が「高校3年間チアダンスの部活をしていたが、身体が固かったので先輩についていくのが大変でした」と返事すると、Pepperは「どうやって困難を乗り越えたのですか?」「なぜその困難を乗り越えなければならなかったのですか?」と聞いてくる。学生が曖昧な返答をすると、Pepperは「もう少し詳しくお話しください」とたたみかけてきた。

 答えが尽くされたと判断されると、「学生生活において特に熱中したことはありますか? はいかいいえでお答えください」などと次の質問に移る。

 この記録が診断センターで採点され、「面接評定レポート」としてまとめられる。「チアダンスを諦めずに3年間続けたことからも、バイタリティーは候補者の最大の強みであり大きな自信となっている」などという文章とともに、バイタリティーや対人影響力などの指標が点数化される。