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写真1●蒼紫神社
写真1●蒼紫神社
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 先月のシルバーウィークは新潟の長岡で初孫のお宮参りとお食い初めをした。長岡は次男の嫁の実家がある町である。孫の菜穂子が生まれて3か月がたち、次男の家に戻る前にお宮参りをすることになった。場所は長岡藩三代藩主、牧野忠辰(まきの ただとき)公を祭神とする蒼紫神社(写真1)である。幸先よく、おだやかな晴天に恵まれた。

 長岡には2日しかいなかったが、後述するように歴史と文化を大事にするよい土地柄だと感じた。

 さて、本論に入ろう。2012年に企業ネットワークと公衆無線LAN事業者がネットワークをシェアする「ツルハ・モデル」を始めて3年たった。筆者はネットワーク本体を提供する立場であり、公衆無線LANはKDDIの子会社であるワイヤ・アンド・ワイヤレス(以下、Wi2)が受け持っている。「爆買い」という言葉で象徴される購買意欲の旺盛な訪日外国人の増加が、この公衆無線LANを進化させている。

集客装置になった公衆無線LAN

 進化の一つが訪日外国人向けサービス、TRAVEL JAPAN Wi-Fi(以下、TJW)の提供である。TJWはWi2が2014年12月から2015年6月まで試行し、7月から本サービスを開始した。訪日外国人の利便性向上と、参画企業、自治体の事業促進を図るのが目的である。外国人がスマホにTJWアプリをダウンロードしておくと、最大20万カ所の公衆無線LANが無償で使える。ダウンロードしたユーザーが外国人か日本人かという判別は、スマホの使用言語など複数の情報を組み合わせて自動的に行われる。Wi-Fiの接続切断も自動である。

 このサービスは最近スマホで増えている位置情報を使ってアプリを自動的に起動する「ジオフェンス」という仕組みが使われている。仮想的な地理上の境界線(フェンス)の内側にユーザーが入ったり外側に出たりすることをトリガーにアプリを起動する。例えば参画企業が指定した地点から半径1キロメートル以内にユーザーが入るとレコメンド情報が配信され、地図アプリと連動して店舗などへ誘導できる。公衆無線LANが集客装置になるのである。

 集客効果はレコメンドの配信数、着信数、開封率、送客率などで評価される。送客率とは開封したユーザーのうち来店した人の割合である。トライアル期間中の1カ月で最も高い効果を上げた小売店舗では配信数4146、着信数2782、開封率15.4%、送客率15%だったという。