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 「それは脳科学的にある程度説明できるんですよ」

とおっしゃる。具体的には以下のようになる。中野先生の説明を私の理解でまとめたので、もし間違っていたら聞き手の理解力のせいだとご容赦いただきたい。

 脳内には「セロトニン」という神経伝達物質がある。十分な量があると安心感を覚え、前向きな気持ちになったり、やる気が出たりするので「幸せホルモン」などと呼ばれることもある。

 セロトニンの分泌量を左右するのがセロトニントランスポーター。脳内に放出されたセロトニンをリサイクルする役割を果たす。セロトニントランスポーターの遺伝子タイプはSS型/SL型/LL型の3種類あり、ザックリ言うとSS型の方はセロトニンが働きにくく、LL型は働きやすい。脳科学的には、LL遺伝子を持つ人の方が楽観的、SS遺伝子を持つ人は悲観的となりやすいという。ここまでは基礎知識。

 「日本人らしさが脳科学で説明できる」の話はここからだ。実はセロトニントランスポーター遺伝子の型の比率が民族によってけっこう違うのだという。米国ではおよそ3割の人がLL型を持ち、逆にSS型は2割程度。残りがSL型となる。

 一方の日本人は、SS型が6割以上を占め、SL型が3割、LL型はなんと数%しかいないのだそうだ。これは世界的にも、アジアでもかなり特徴的な傾向なのだそうだ。