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 この3月、「Unity」「Unreal Engine 4(UE4)」という2つのゲーム開発環境/ゲームエンジンが相次いで“無料化”されました。それぞれに利用条件はありますが、これらを使ったゲーム作りを始めようと思っている個人やチーム、企業にとっては、導入のハードルが一気に下がります。どちらも、ある程度の開発をGUIベースで行えたり、ゲーム制作用の素材(キャラクター、音声、背景など)を「アセット」として入手できる仕組みを用意したりと、本格的なゲームを容易に制作できる開発環境として人気を博しているものです。無料で使えるとなれば、ますます利用者の裾野は広がるでしょう。

従来の“Pro相当”になった「Unity 5」の無料版

 米Unity Technologiesは3月4日、Unityの最新バージョン「Unity 5」を公開しました。有料の「Professional Edition」と、無料の「Personal Edition」の2種類を用意しています。従来バージョンにも無料版はありましたが、一部の機能を制限したものでした。一方、新しい無料版であるPersonal Editionでは、従来の有料版(Unity Pro)でしか使えなかった上位機能のほとんどを使えるようになります。有料版は15万円前後しましたから、その機能を無料版で利用できるようになるのは大きなメリットです。

 例えば、アンチエイリアス、エッジ検出、セピアトーンといった特殊効果を実現するImage Effect機能や、カメラの映像や鏡に映り込むイメージなどをリアルタイムで描画するRender Texture機能などが無料版でも利用可能になります。図1は、Unity Technologies Japanが公開している3Dモデル「ユニティちゃん」のライブステージ「Candy Rock Star」をPersonal Editionで動かした様子です(関連記事「オープンソース系ヒロイン『ユニティちゃん』誕生の秘密」)。ステージ背面のスクリーンにユニティちゃんのカメラ映像が映し出されていますが、これは従来の無料版では表現できませんでした。今後は無料版でも非常に豊かな映像表現が可能になるわけです。そのほか、レンダリングやアニメーションに要した時間を計測してパフォーマンスの改善に役立てられるプロファイラー機能なども利用できるようになります。

図1●Unity 5 Personal Editionでユニティちゃんのライブステージ「Candy Rock Star」を動かした様子
図1●Unity 5 Personal Editionでユニティちゃんのライブステージ「Candy Rock Star」を動かした様子
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