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 アンケートの途中経過を報告させていただく。2014年7月4日に公開した記者の眼『「2015年問題」はあなたを直撃するか?』の中でアンケート調査を実施した。

 ありがたいことに、数多くの読者の方に協力していただいた。この場を借りて、深く感謝申し上げる。

 アンケートは7月11日にいったん締め切らせていただいたが、本稿の末尾に同じアンケートを掲載した。回答期限は1週間後なので、初めて読まれた方にも、ご協力いただければ幸いである。

 今回は、IT業界が直面すると見られる人材欠乏問題「2015年問題」に関する自由意見の中で、目にとまったものをいくつか紹介させていただく。

 自由意見を読んでいると、記者が想像していた以上に人手不足が深刻化しつつあるように感じた。実際にユーザー企業の担当者からはこんな意見が寄せられた。

「ユーザー企業にとって(人材不足は)深刻な状況。自社に人手がいないため、ITベンダーに頼るしかない。そのITベンダーも人材が不足している」(大手ユーザー企業の部課長)
「現時点で既に影響が出ている。先日、システム改修を担当ベンダーに依頼した際、着手開始時期を遅らせてほしいとの要望があった」(中小ユーザー企業の一般社員)

 システム開発を完全に内製化しているユーザー企業でない限り、多かれ少なかれITベンダーに業務の一部を委託せざるを得ない。委託先であるITベンダーの人手不足は、そのままユーザー企業を直撃する。

 ユーザー企業の仕事を引き受けるITベンダーに所属する担当者は、2015年問題をどう捉えているのか。

「今まで入り込めなかった顧客を開拓できるという点では、ビジネスチャンスと捉えている」(中堅ITベンダーの経営層)
「(ユーザー企業に対し)値上げ交渉がしやすくなる」(中小ITベンダーの経営層)

 なるほど。付き合っていたITベンダーが人材を確保できない。そうなれば、ユーザー企業は他にあてを探す。それを新規顧客の獲得の好機と捉える頼もしいITベンダーもいるわけだ。さらに、人月単価の値上げのチャンスと考えているところもある。