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 TEDというイベントをご存知だろうか。米国カリフォルニアで毎年開催されるイベントで、「広める価値のあるアイデア」を持つ人たちがステージに立ち、ひとり18分以内のプレゼンをする。これまでに、ビル・ゲイツ、アル・ゴア、コリン・パウエル、伊藤穣一など多くの著名人がTEDでプレゼンしてきた。TEDからライセンスを受けた「TEDx」と呼ばれる地域イベントも世界各地で開催されており、日本でもTEDxTokyoなど多くのイベントが開催されている。

 「TEDトーク」と呼ばれるTEDプレゼンの特徴は、聞き手を魅了して、内容を忘れられなくすることだ。これまでのTEDトークはウェブサイト、TED.com(http://www.ted.com/)で公開されており、筆者は『TED 驚異のプレゼン―人を惹きつけ、心を動かす9つの法則』という本の編集を担当しながら、数十のTEDトークを見て、その素晴らしいプレゼンの数々に改めて感銘を受けた。

会話するように自然に話そう

 もっとも、TEDトークは著名人にしかできないわけではない。『TED 驚異のプレゼン』著者であるカーマイン・ガロ氏は、数百のTEDトークを分析した結果、「TEDトークには共通するシンプルな法則がある。これを身につければ、誰でもTEDのようなプレゼンができる」と断言する。そこでこの記事では、ふつうの人がTEDのように人に伝わる15分前後のプレゼンができるようになる法則をいくつかを紹介しよう。

 まず、わかりやすいのは「話し方」だ。TEDのプレゼンターは皆、親しい友人との会話のようにリラックスしてプレゼンをしている。逆に、暗記した内容をつかえながら話したり、話すことに必死で抑揚なく話したりしたら、聞いている人たちは飽きてしまう。逆に、話す側が早口でまくし立てると、そのペースについていけず、聞き手の頭に内容が入らない。

 とはいえ、多くの人の前で会話のように話すのはなかなか難しい。例えば筆者は、人前で話しているうちと、「私の話なんて、みんなつまらないと思っているんじゃないか」「次の話は何を話すんだっけ」「あの話を飛ばさないようにしなきゃ」といったことが気になりだして、なかなか会話のようには話せない。