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NTTは終了の後ろ倒しを検討中

 代替サービスがすぐには見つからないほどユーザーのニーズを捉えたサービスだったにもかかわらず、終焉を迎えるISDN。電電公社(現NTT)電気通信研究所でISDNの実用化に取り組んだ多摩大学名誉教授の井上 伸雄氏は「ISDNは急速に普及が進みつつあったインターネットには勝てなかった。ベストエフォート型という、言葉は悪いがかなり“いい加減な”ネットワークであるインターネットに、安全確実で一定の品質を保証するISDNはコスト的に勝てなかった」と振り返る。

 NTT東日本によると、「2020年度後半までに移行が間に合わない」との声を受けて、終了時期を後ろ倒しすることを検討しているという。ただし、交換機が維持の限界を迎える2025年ごろにはIP網へ移行せざるを得ないため、2020年度後半から2025年の間のどこかでISDNは終了する可能性が高い。

 別サービスへの移行は、早めの準備が大切。特に拠点数が多い大規模ユーザーほど、ネットワーク設計などに時間がかかる。またISDN回線を、企業間の受発注・請求支払などの伝票取引を電子的に実現するEDI(Electronic Data Interchange)で利用している場合、取引先ともスケジュールを合わせて移行しなければならない。ISDNサービスの終了は、必ずやって来る。今から、移行計画に取り組む必要があるだろう。