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 「IT企業には、疲れをため込んでいる人が多い。身体の疲れは、心の疲れにつながる。マッサージをしながら、その人が抱えているストレスの話を聞くこともよくある」――。企業向け訪問マッサージを手掛けるイーヤスの遠藤基平代表と話していたら、こんな話が飛び出した。同社には様々な業種の企業からの依頼が舞い込むが、中でも多いのがIT企業。顧客企業の7割を占めるという。

 2015年12月からのストレスチェック制度導入を前に、メンタルヘルスへの関心が高まっている(関連記事:ストレスチェックが企業の義務に、IT各社が支援サービスに本腰)。記者が遠藤氏に出会ったメンタルヘルスケアの展示会も、来場者でにぎわっていた。同社の展示ブースではマッサージの実演をしており、記者も10分ほど体験してみた。ちょうど特集の校了を控えて寝不足が続き、心も身体にもだるさを抱えた状態だったが、短時間の施術でずいぶんスッキリした。自宅の簡易型マッサージチェアに1時間座るのとは、比較にならないほどの効果があった。

 プロに凝りをほぐしてもらっただけでなく、「疲れがたまっていますね」といった声かけや、疲労を軽減するための方法についてアドバイスを受けたことが、気分転換につながったのだと思う。生身の人間から直接ケアを受けることの重要性を改めて感じた。

自己チェックで気づきを得る

 ただ、メンタルヘルスの改善にITが果たせる役割も、実は大きいのかもしれない。そう感じたのは、先日精神科医の大野裕氏と話していたときのことだ。認知行動療法と呼ばれる精神療法の第一人者で、認知行動療法研修開発センターの理事長も務める同氏は、「これからのメンタルヘルスケアには、人とITの協業が必要。ITには大いに期待している」と明言する。