新旧モデルを同時に使うと戸惑う
ホームボタンの廃止によりiPhone Xの操作は従来方式から大きく変わった。新しい操作方法は、ホームボタンを押し込む代わりに、画面の一番下にある「──」のアイコンを上にスワイプする動作が起点となる。この操作方法にはメリットとデメリットがあり、モバイル情報ブロガーの伊藤浩一氏、ライター/システムエンジニアの伊藤朝輝氏は「×」、佐野氏やITライターの村元正剛氏は「○」という評価だった。
筆者の使用感は後者の「○」だ。旧モデルの操作は、ホームボタンの押し込みと画面のタッチを使い分ける必要がある。これに対し、iPhone Xはほとんどの操作が画面のタッチで完結する。もちろん場面によってはサイドボタンなどを併用する必要は出てくるのだが…。
むしろ不満が出てくるのは、旧モデルとの併用時だ。当社はiPhone 7を内線スマホとして利用している。このため私物のiPhone Xと会社のiPhone 7の両方を使うことになる。iPhone Xの操作に慣れてくると、ホームボタン付きのiPhone 7でもついスワイプでホーム画面を表示しようとしてしまう。何度か「スカッ」と空振りしてから、「ホームボタンを押すんだった」と気づく。
しばらくはiPhone Xやその後継モデル、ホームボタン付きのモデルが併存するだろう。操作方法に戸惑うユーザーも増えていくかもしれない。
記事公開時、1ページ目の第2段落で顔認証を「Touch ID」としていましたが「Face ID」の誤りです。お詫びして訂正します。[2017/12/14 9:40]