PR

 だからこそ、様々なデータを迅速に集めて多角的に分析する必要がある。「Gunosyでは基本的に周囲のメンバーが全員開発者なので、あれが欲しいといえばすぐに出してもらえる。欲しいデータを自分で蓄積し、取り出すこともできる」(大曽根氏)。これが、以前との大きな違いだという。必要なデータがあれば担当者に連絡し、承認を得てからようやく入手できた。やっと入手したと思ったら求めているデータとは違った、といったことも珍しくなかった。

 数値の裏付けさえあれば、必要なアプリ改善はすぐに加えられるという。「何か課題を発見したら、データを基に責任者に説明すれば、すぐに変更できる。エンジニア同士が話して解決して、上層部には後で報告する、といったことも許されている」(大曽根氏)。

“課題解決の場”がエンジニアを引きつける

 エンジニアとしての幅も広がった。データ分析だけでなく、分析の結果を基に自らアプリを改変することも少なくない。「(サービスのプラットフォームである)AWS(Amazon Web Services)の設定をしたり、サービスをデプロイしたり、データ分析エンジニアがこんなことまで、と思うようなことまでやらせてもらっている」(大曽根氏)。今後は、人材採用や新人教育など、新たな領域にもチャレンジしたいという。

 大曽根氏の変化を近くで見てきた吉田氏は「エンジニアとして一段スキルが高まるのは、何らかの課題を自ら解決する経験だ」と話す。書籍を読む、技術イベントに参加するなど技術力を高めるための方法はいくつもあり、実際にGunosyのエンジニアも取り組んでいる。だが実プロジェクトを自ら主導する経験を積むことが、やはりエンジニアにとっては大きな力になるという。

 そして、そうした場を用意することが、今後も大曽根氏のようなエンジニアを引きつけるための策になるという。「優秀なエンジニアの獲得は、当社にとって大きな経営テーマ。どれだけ環境が変わっても生き残れるエンジニアになるには、特定の技術に長けているだけでなく、自ら課題を見つけて解決策を生み出せる力が必要だ。ユーザーや当社の抱えている課題を一緒に解決できる場を設けることで、エンジニアにやりがいを感じてもらえるのではないか」(吉田氏)。