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 ノマドワーキングとは、遊牧民のように場所を移動しながら、オフィス以外で仕事をする働き方のこと。ノマド(Nomad)は英語で「遊牧民」を意味する。

 こうした働き方を企業が社員に認めるようになった背景は主に2つある。1つめは、営業など外回りの多い職種の業務効率を改善できること、2つめは育児や介護などでフルに出社できない社員にも可能な範囲で存分に働ける環境を提供することである。ノマドワーキングを営業担当者に実践してもらったところ、顧客の訪問件数が5割増、客先での滞在時間が3割増えた例もある。

 また企業によっては、2009年の新型インフルエンザの流行や、2011年の東日本大震災を契機に、「オフィスに来れなくても仕事ができる」ことも必要だと考えるようになり、対応するITツールなどを導入した事例もある。例えば、自宅のパソコンから、オフィスのパソコンを操作できるようにするリモートデスクトップツールなどである。

 ノマドワーキングを奨励するに当たっては課題もある。社外で業務データを扱えるようにする際のセキュリティの確保や、人事評価および労務管理の仕組みをどうすべきかなどが挙がることが多い。