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 エンゲージメント(engagement)は直訳すると「約束」「契約」となるが、人事施策の文脈で使用されるときは「社員の会社に対する愛着、思い入れ」を指す。なお、エンゲージメントはマーケティング用語として使われる場合、消費者と企業の間の「つながり」「絆」といった意味で使われるが、本項では人事用語として解説する。

 エンゲージメントは従業員満足度と似た概念の用語のように使われることもあるが、「従業員満足度が高い状態は、ともすれば『居心地の良さ』にとどまり、必ずしも業績に直結しないきらいがある。エンゲージメントのほうが、企業と従業員がパフォーマンスを高める戦略や目標を共有できているかどうかを重視する度合いが高く、業績との相関が高い」と区別する考え方が一般的のようである。とはいえ、離職率を下げようとすることや、従業員から企業に対する愛着や共感を得ようと図る取り組みは両者共通である。

 エンゲージメントは意識調査によって数値化が可能であるとされ、人事コンサルタントによっては、そうした調査を組織運営の課題を明確化するためのツールとして活用している。

 そうした調査を定期的に実施している企業もある。例えばある大手ホテルでは、接客スタッフのエンゲージメントの高さが、顧客満足度を高く維持するための必要条件と考えて、エンゲージメントを定期的に測定している。半導体大手の米インテルでは、CSR (企業の社会的責任)活動を推進する施策上、従業員のエンゲージメントを重視しているという。