楽天は2016年2月、オンライン動画配信サービス「Rakuten SHOWTIME」における動画配信サービスを、Microsoft Azureの動画配信向けPaaS(Platform as a Service)である「Azure Media Services(AMS)」に移行した。
Rakuten SHOWTIMEは国内最大級の有料動画配信サービスで、10年以上の歴史を持つ。洋画や邦画、国内外のドラマを配信したり、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの全ホームゲームをライブ配信したりしている。2016年3月時点で約15万のコンテンツを抱える。
動画配信システムの移行に踏み切った狙いは、増大するストレージコストの削減だ(図1)。
Rakuten SHOWTIMEの運営は楽天のグループ子会社である楽天ショウタイムが手掛けている。楽天ショウタイム 執行役員 システム部 部長の濱田修氏は、「動画ファイルの合計サイズが1TBを超えた。今後もコンテンツは増え続けるため、ストレージコストの削減策は必須だった」と話す。