架空企業の単純なユースケースを題材として、音声UI設計の具体的な手順を解説する。前回は、「対話フローの作成」までの工程を取り上げた。今回は2回目として、「インテントの関連づけ」「入力音声の検討」の工程を説明する(図1)。
題材とする小売業Aグループについて簡潔に記す。
食料品や日用雑貨、衣料品などの店舗を全国展開し、ECサイトを運営するAグループは、IT部門の主導で、Alexaスキルの開発を進めている。Alexaスキルによって、各店舗のイベント、セール、新商品の情報を提供する。
これらの情報は、既にAWS上に格納し、パブリックAPIとして外部に公開している。APIキーがあれば、インターネット経由で情報を参照できる。認証には、OAuth 2.0を利用している。
このAlexaスキルについて、前回は対話フローの作成までを行った。その結果を踏まえて、(4)インテントの関連づけに進む。