「Azure SQL Database」は、リレーショナルデータベース(RDB)である「Microsoft SQL Server」をMicrosoft Azure上で提供するサービスだ。
RDBの機能としては、基本的にSQL Serverと互換性がある。Azure SQL DatabaseはPaaS(Platform as a Service)として提供されるので、ユーザーはサーバーの管理やパッチ適用、バックアップなど基本的な運用業務をAzureに任せられる。
Azure SQL Databaseが用意するサービスプランでは、まず業務のワークロードに応じ「Basic」「Standard」「Premium」という三つのサービス階層から選ぶ。上位のサービスほど、データベース(DB)の最大サイズや処理性能といったスペックが高い。リカバリー時にさかのぼれる日数やDR(ディザスターリカバリー)対策なども、上位のほうがサービスレベルは高い。
サービス階層が決まったら、パフォーマンスレベルを選ぶ。Azure SQL Databaseは、「DTU(Database Throughput Unit)」でパフォーマンスレベルを指定する。DTUはCPUやメモリー、データI/O(Read、Write)から算出する性能指標である。例えば1500DTUであれば、1秒間に1500のトランザクションを実行できることを表す。