写真1●「とりあえず今は自治体でのIPv6ビジネスが立ち上がり始めた」 米Foundry Networksの日本代表,末松秀明氏


写真2●ギガビット・ルーター「NetIron 4802」 同社初のIPv6対応機器である。IPv6の処理はソフトウエアで行う



 「やっとIPv6で本格的なビジネスが立ち上がってきた」と語るのは米Foundry Networksの日本代表,末松秀明氏(写真1)。同社は4月10日に,同社初のIPv6対応の新製品「NetIron 4802」を発表したばかり(掲載記事写真2)。4ステップのIPv6対応策を明らかにした。

 「2年前から米国本社に対して,IPv6対応を求めていたが,それほど積極的にはならなかった。昨年前半にアジアやヨーロッパからもIPv6対応を求める声が上がり,よくやく米国本社は真剣に取り組み始めた。その成果を今年から来年にかけて発表していく」(末松代表)

 第1ステップにあたるNetIron 4802は,ソフトウエアでIPv6の処理を行っている。IPv6のトラフィックが少ない段階では,これでも十分対応できるが,トラフィックが増えるにつれてソフト処理による限界にぶち当たる。

 そこで,第2ステップ,第3ステップでは同社のシャーシ型ルーター/スイッチ向けにIPv6をハードウエア処理するモジュールを提供する。第2ステップとしては,ネットワーク・プロセサ・モジュール,第3ステップとしては,I/O(入出力)モジュールにおいて,IPv6のハードウエア処理を実現する。前者は2003年中,後者は今年末から2004年前半での提供を計画している。

 既設のネットワーク・プロセサ・モジュールの代わりに,IPv6対応のネットワーク・プロセサ・モジュールを取り付けることによって,そのルーター/スイッチをIPv6対応にできる。これにより既存にハード資産を生かしながら,IPv6への移行を実現できるとしている。

 さらに性能が必要となる場合は,LANケーブルなどを接続するI/Oモジュールを第3ステップで提供するIPv6対応のものに交換する。IPv6をハード処理するI/Oモジュールを増やしていくことによって,性能を向上させることができる。

 最終的には,次世代プラットフォームにおいてIPv6にネイティブ対応する。次世代プラットフォームは4月29日から始まるNetWorld+Interop 2003 Las Vegasにおいて第1弾を発表する予定だ。これは帯域を10ギガbpsクラスに高めた製品である。この次世代プラットフォームで,IPv6にネイティブ対応した製品を2004年第2四半期に提供する予定である。

(和田 英一=IT Pro)