ニフティは,テレビ電話サービス「Eyeballパティオ」を拡張して,多数の人が視聴できる,いわば公開型のビデオ会議として使えるようにする。6月からテストを行い,7月にサービスを提供する予定。現段階では料金などは未定だが,近日中に正式発表する。

 Eyeballパティオはニフティが2002年5月21日から始めた有料サービス(掲載記事)。1対1だけでなく,最大7~8人が同時に顔を見ながらテレビ会議ができる(サービス開始時点から人数が拡張されている)。会費が無料のコンテンツ会員(@nifty ID)でも利用できる。映像データ,音声データは端末間でピア・ツー・ピア通信で送る。

 新サービスは,Eyeballパティオに「ブロードキャスト機能」を追加して実現するもの。複数人で実施しているテレビ会議を,その他大勢の人に見せることができるようになる。これはピア・ツー・ピア通信では実現できないため,ニフティがブロードキャスト・サーバーを用意する。自分から映像を送らずに単に見るだけの人はブロードキャスト・サーバーに接続して,テレビ会議を視聴する。

 これだけであれば,既存のストリーム配信サービスでテレビ会議の模様を受信しているのと変わらない。ニフティの新サービスがユニークなのは,単に見ているだけの人も,会議の主催者が承認すれば,会議に加わって映像を送ることができるようになる点である。

 例えば,遠隔地を結んで対談を行い視聴者に放映。視聴者から質問があれば,司会者が質問者に会議への参加を許可。質問者は会議に加わって対談者に質問。その様子をそれまでの対談と同じように他の視聴者にも見てもらう,といった使い方ができる。

 ニフティでは「個人で使ってもらうだけでなく,ビジネスとしてこの機能を他社に使っていただき,新たな収益源に育てたい」(鈴木孝充・取締役,サービス事業部事業部長代理)としている。

(和田英一=IT Pro)