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 「3月中にHotmailのユーザーに届いたメールの76%が迷惑メール(スパム)だった。インターネット上でやり取りされるメールの6割以上が迷惑メールだという調査結果もある。迷惑メールを減らすには,メールの送信者と受信者が協力して対策する必要がある」――。マイクロソフト MSN事業部マーケティンググループの丸岩幸恵シニアマネジャーは4月8日,プレス向けの説明会で,迷惑メールの現状と同社の取り組みについて説明した。

 同社が提供するフリーのメール・サービスであるHotmailのユーザーへは,大量の迷惑メールが送られてくる。3月中にHotmailユーザーに送られてきたメールの総数はおよそ440億通。そのうち,およそ330億通が迷惑メールだったという。同社ではフィルタリングなどの対策を実施しているが,いたちごっこになっているのが現状のようだ。

 「ある対策を施すと,迷惑メールの割合は50%ほどになるが,しばらくすると,対策を回避されるようになって70%から80%に増加する。80%ぐらいになると,『このままではまずい』ということになり,新たな対策を施す。これを繰り返しているのが現状だ。あくまでも私見ではあるが,3カ月ぐらいの周期で繰り返しているように思う」(丸岩氏)

 「(Hotmailの例からも分かるように)受信者側だけの対応には限界がある。送信者と受信者が連携しないと迷惑メールを減らせない」というのが同社の考えだ。そこで打ち出したのが,2月に発表した「CSRI(Coordinated Spam Reduction Initiative」である(関連記事)。マイクロソフトでは,CSRIを「メール送受信者の連携による迷惑メール削減への取り組み」と和訳している。

 CSRIの柱は3つ。

(1)メールの送信元の偽装を防ぐ「Caller ID for E-Mail」
(2)商用メールを大量に送信する企業が,スパム業者でないことを証明できるシステム
(3)一度に大量のメールを送受信できないようなシステム

 (1)については,既に仕様を作成し公表している(関連記事)。しかしながら,(2)と(3)については,概要が明らかにされているだけである(関連記事)。これらについては,関連する企業や業界団体と話し合いを進めていたり,米Microsoftの研究部門で仕様をまとめたりしている最中だという。

(勝村 幸博=IT Pro)