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 コンピュータ・ウイルスの届け出先機関である情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は5月11日,2004年4月中の届け出を公表した。ウイルスを発見したという届け出は4028件(3月は4012件),そのうち「Netsky」ウイルス(変種を含む)の届け出が最も多く1767件だった(3月は1795件)。IPA/ISECでは,「ウイルス対策ソフトを使うこと」「セキュリティ・ホールをふさぐこと」「不審なメールは開かないこと」――を改めて呼びかけている。

 Netskyには次々と変種が出現し,3月同様,大きな被害をもたらしている(関連記事)。IPA/ISECによると,26種類を超える変種が出現しているという。特に届け出が多い変種は「Netsky.D」「Netsky.P」「Netsky.Q」の3種類。このうち,Netsky.PとNetsky.QにはInternet Explorer(IE)のセキュリティ・ホールを突く“機能”がある。セキュリティ・ホールは2001年に公開された古いものだが,セキュリティ・ホールがあるIEを使っているマシンでは,メール本文を開くだけでウイルスに感染する恐れがある。加えて,4月に公開されたOutlook Expressのセキュリティ・ホールを突くようなウイルスが出現する可能性もあるという。このためIPA/ISECでは,セキュリティ・ホールをふさぐことの重要性を改めて呼びかけている。

 さらに,5月1日に出現した「Sasser」についても警告している(関連記事)。5月11日時点では,IPA/ISECへの届け出件数は20~30件程度で予想よりも少ないというが,ネットワークに接続するだけで感染する危険なウイルス(ワーム)である。油断せずに,きちんと対策しておきたい。

 また,IPA/ISECでは「最近のウイルスは知らないうちに感染している場合がある」として,感染しているかどうかを改めてチェックするよう勧めている。IT Pro読者のほとんどはウイルス対策を実施していることと思うので,改めてチェックする必要はないが,身の回りに「ウイルス対策なんてしていない」という方がいたら,ぜひチェックするよう勧めていただきたい。トレンドマイクロが提供する「ウイルスバスターオンラインスキャン」や,シマンテックの「Security Check」などを利用すれば,無償でチェックできる。

◎参考資料
コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況について(IPA/ISEC)

(勝村 幸博=IT Pro)