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 NTTデータが全てオープンソース・ソフトウエアを採用したシステム構築「Prossimo(開発コード名)」を開始する。9月までに新組織を設立し,「技術者200人の体制を整備する」(NTTデータ 取締役ビジネス開発事業本部長 山田伸一氏)。Linuxだけでなく,ミドルウエアにもJBossやTomcat,PostgreSQLといったオープンソース・ソフトウエアを採用。運用管理ツールも開発し,オープンソース・ソフトウエアとして公開する方針だ。

 NTTデータではすでにLinuxやPostgreSQLなどを使ったシステム構築を手がけているが,オープンソース・ソフトウエアには「保守サポートが弱い,ミドルウエア相互の整合性に不安がある,運用管理などに必要な機能が不十分といった不安や制限がある」(NTTデータ ビジネス開発事業本部 オープンソースソフトウェアセンタ シニアエキスパート 三浦広志氏)。

 そのため,NTTデータでオープンソース・ソフトウエアの組み合わせ検証し,動作保障および保守サポートを提供する。また,Linuxの障害原因を調査するツール「リナックシデント」を,VAリナックスと共同で開発する。さらに,業務システム向けの運用管理・監視ツールはオープンソース・ソフトウエアとして提供されていないため,NTTデータで開発しオープンソースとして公開することを計画している。

 NTTデータは複数のPostgreSQLで並列分散処理を行うソフトウエア「PostgresForest」を開発し,オープンソース・ソフトウエアとして公開している実績がある(http://www.nttdata.co.jp/rd/topic/oss/)。このソフトウエアは,NTTデータが構築した郵便貯金カード普及協会「会員管理システム」で開発した機能がベースになっている(関連記事)。

 NTTデータでは2003年末,オープンソースの専門部署として約20人の技術者でオープンソースソフトウェアセンタを設立しており,新しく設置する組織はこのオープンソースソフトウェアセンタの技術者が中核となる。NTTデータの中国法人を通じ,中国の技術者も活用する方針だ。

(高橋 信頼=IT Pro)