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 コンピュータ・ウイルスの届け出先機関である情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は7月5日,2004年上半期(1月~6月)の届け出状況を公表した。ウイルスを発見したという届け出は2万1957件で,2003年中の届け出総数1万7425件を既に上回っている。届け出件数が多かったウイルスは,2月に出現した「Netsky」(7571件),1月に出現した「Mydoom」(2106件)や「Bagle」(1647件)だった。IPA/ISECでは,ウイルス対策の重要性を改めて呼びかけている。

 同日,2004年6月中のウイルス届け出状況も公開した(PDFファイル)。ウイルスの発見届け出は5422件(5月は5439件)で,最も届け出が多かったウイルスは,依然Netsky(1875件)だった。IPA/ISECでは,Netskyについて改めて注意を呼びかけるとともに,6月に出現した「Zafi」ウイルスを警告している。Zafiはメールで感染を広げる。メールに添付されたZafiを実行すると,ウイルス対策ソフトを上書きして実行できなくする。

 加えて,Webページに仕込まれる悪質なコードについても警告している(関連記事)。悪質なコードが原因だと思われる「知らないうちにInternet Explorer(IE)のスタート・ページを変更された」「悪質なプログラムを勝手にインストールされた」といった被害報告が複数寄せられているという。

 対策として,「セキュリティ・パッチを適用する」「ウイルス対策ソフトを使用する」「ブラウザの設定を変更する」――ことを挙げている。設定変更については,例えばIEでは,「アクティブ スクリプト」を無効にすることを勧めている。そのほか,基本的な対策として,「プログラムをむやみにダウンロードしない」「怪しいサイトを閲覧しない」「安易にリンクをクリックしない」――ことを改めて呼びかけている。

 さらに同日,IPA/ISECでは,2004年上半期および2004年6月の不正アクセス届け出状況も公表した。2004年上半期の届出件数は325件(実際に被害に遭ったのは36件,前年同期は208件),2004年6月は52件(5月は96件)だった。被害の原因としては,「ID,パスワード管理不備」が最も多かったという。IDやパスワードの適切な管理は,最も基本的な対策でありながら,見落とされがちなので,改めて確認するよう呼びかけている。

◎参考資料
ウイルス・不正アクセス届出状況(上半期及び6月分)
2004年上半期コンピュータウイルス届出状況(PDFファイル)
コンピュータウイルスの届出状況について[詳細](PDFファイル)
2004年上半期コンピュータ不正アクセス届出状況(PDFファイル)
コンピュータ不正アクセスの届出状況について[詳細](PDFファイル)

(勝村 幸博=IT Pro)