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 経済産業省は独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)を通じ,つくば市の小中学校などでLinuxデスクトップ数百台を導入する実証実験を行う。実験の一環として,多数のLinuxデスクトップを管理するためのツールを,日本IBMなどが開発し,オープンソース・ソフトウエアとして公開する。

 Linuxデスクトップ導入実験は,「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験」として,2004年8月から公募されていたもの。このほど採択され,実験を行う教育機関などが確定した。

 2件の応募が採択された。1つは三菱総合研究所を幹事とするグループで,日本IBMやサン・マイクロシステムズ,ターボリナックスなどが参加する。つくば市の市立小中学校5校と,岐阜県の岐阜大学教育学部付属小中学校3校で生徒と教員が利用する。そのほか教員のみが利用するつくば市の1校もあわせて,11月中に275台を導入する。合計で約1000人の生徒と教師が使用する。

 また,多数のパソコンを集中管理し,バージョンアップするためのツールなども開発する。開発は日本IBMが担当し,オープンソース・ソフトウエアとして公開する予定。

 もう1つはアルファシステムズ1社による実証実験。奈良県の高校1校,愛知県高校1校,東京の大学1校と専門学校1校,大阪の大学1校,北海道の大学2校,埼玉県の小学校1校にLinuxデスクトップを導入する。CD1枚で起動するLinux「KNOPPIX」を使用する。既存のパソコンで利用するほか,70台の新規パソコンも導入。インストールが不要な1CD Linuxにより,クライアント管理コストを削減できるかどうかも検証する。各校で数十から百数十名の生徒の実習に利用する。2005年1月から3月と,2005年4月から6月の2期にわけて実験を行う。合計で約800名の生徒が使用する。

 実習内容は,OpenOffice.orgなどによるITリテラシー教育や,工業系の大学や専門学校では,プログラミング実習なども実施する予定。

(高橋 信頼=IT Pro)