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 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は11月2日,教育現場へのデスクトップLinux導入実験の採択が決定したと発表した。IT Proで既報の通り,三菱総合研究所を幹事とするグループと,アルファシステムズが採択された。合計で数百台,1800名の生徒・学生がLinuxデスクトップを使用する。多数のLinuxデスクトップを管理するためのツールを,日本IBMなどが開発し,オープンソース・ソフトウエアとして公開するほか,CDで起動する1CD Linuxを利用した授業も行われる。

 三菱総合研究所グループの参加企業と,担当分野は以下の通り。

企業 主な役割
三菱総合研究所 全体のとりまとめ,評価,情報発信
アルゴ21 岐阜県・十文字学園女子大の実証実験サポート
キヤノン プリンタのサポート
サン・マイクロシステムズ つくば市でのLinux OS サポートおよびStar Suiteのサポート
ジャストシステム 一太郎のサポート
シャープシステムプロダクト 共同学習システムのサポート
日本IBM Linuxデスクトップ集中管理ツールの開発
ターボリナックス 岐阜県でのLinux OS サポート
ビジネスサーチテクノロジ つくば市での実証実験サポート

 三菱総合研究所グループは,以下の学校にLinuxデスクトップを導入する。Linuxディストリビューションとして,つくば市では「Java Desktop System」,岐阜県では「Turbolinux 10 Desktop」が使用される。

学校 学年 最大利用人数
つくば市立並木小学校 1-6年生 560名
つくば市立竹園東小学校 4-6年生 300名
つくば市立吾妻小学校 5-6年生 260名
つくば市立二の宮小学校 5-6年生 280名
つくば市立吾妻中学校 1-3年生 400名
つくば市立並木小学校 教員 25名
岐阜大学教育学部付属小学校 4-6年生 120名
岐阜大学教育学部付属中学校 1-3年生 120名
岐阜県八郡輪之内町立大藪小学校 1-6年生 200名

 つくば市では,主に総合学習の時間や理科,社会,国語などでLinuxを使用する。WebブラウザのMozilla,共同学習システムのスタディノート,画像処理ソフトのGIMP,コンピュータ教育ソフトSqueek,コンセプトマップ作成ソフトのあんどう君,オフィス・ソフトのStar Suiteや一太郎といったアプリケーションを利用する予定という。

 岐阜県では,Mozilla,Star Suite,一太郎,教員がJavaで作成した数学教育用ソフトを利用する予定だ。

 アルファシステムズは,以下の学校にLinuxデスクトップを導入する。Linuxディストリビューションとしては,1CD Linuxの「KNOPPIX」を,各学校の要望に合わせてカスタマイズしたものが用いられる。

学校 延べ利用人数 実験期間
所沢市立荒幡小学校 28名 2005年1月~2005年3月
奈良県立奈良工業高校 74名
愛知県立東海商業高校 240名
早稲田電子専門学校 54名
千里金蘭大学 45名 2005年4月~2005年6月
拓殖大学 220名
北海道工業大学 100名
北海道東海大学 20名

(高橋 信頼=IT Pro)