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長崎県 中西啓氏
モンテローザ 工藤敬之氏
ペンギンファクトリー 折笠僚洋氏
 NPO法人OSCARアライアンスは12月14日,「2004年オープンソース・ビジネス・アワード」の授賞式を開催した。長崎県モンテローザペンギンファクトリーの3者が,2004年にオープンソースのビジネス活用に貢献した団体として選出された。

 OSCARアライアンスは,オープンソースのビジネス活用推進を目的とするNPO法人。「オープンソース・ビジネス・アワード」は,オープンソースのビジネス活用で活躍した団体や個人を表彰するもので,2002年より実施,今回で3回目になる。

 長崎県は,オープンソースの利用や県職員による仕様作成,小規模単位の発注による「長崎ITモデル」を確立,システム・コストを大幅に削減するとともに,いわゆるITゼネコンではなく地元IT企業が受注できる環境を整備したことが評価された(関連記事)。以前,長崎県のシステム案件はほとんど中央の大手企業が受注していたが,2004年は約60%を地元IT企業が落札した。また,2004年11月にはメインフレームをオープン系システムに移行するという方針も打ち出している。

 長崎県を代表して授賞式に出席した総務部情報政策課企画監 中西啓氏は「ITの改革は一筋縄では行かなかったが,工夫を重ねてここまで持ってくることができた。全国で評価されているという事実を,長崎県に持ち帰りたい」と語った。

 「白木屋」「魚民」「笑笑」などの飲食店を運営するモンテローザは,オープンソースの予約システムガラガラドアを利用し,インターネット予約システムを構築した。モンテローザ第4営業本部長工藤敬之氏は「オープンソース・ソフトウエアを利用したことで,コストを約3分の2に抑えることができた。半年間で予約システムで約1万件の予約を受注し,成約率は約80%にのぼった」と成果を披露した。

 システム・インテグレーションやASPなどを手がけるペンギンファクトリーは,同社が開発したグループウエア「ペンギンオフィス」をオープンソース・ソフトウエアとして無償公開した。ペンギンファクトリー代表取締役社長 折笠僚洋氏は「ペンギンオフィスを公開したことで,OEM契約や,インターネット・プロバイダーのサービスでの採用が実現した。対面営業では得られない広報効果があった。学生の知名度が向上するなど,採用面での効果も大きい」とオープンソース化の効用を語った。

(高橋 信頼=IT Pro)