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 ノベルは企業向けデスクトップLinux「Novell Linux Desktop9日本語版」を1月11日に出荷する。集中管理による自動インストールやソフトウエアのバージョン・アップが可能なことなどが特徴。

 自動インストールは,Novellの管理ツールAutoYaSTにより行う。管理者が,インストールするモジュールやアプリケーションを選択できる。また,ディスク・イメージをそのままコピーするイメージ・インストール機能も備える。イメージ・インストール時,初回起動時に設定する項目(ユーザー・アカウントなど)も設定,追加できる。

Red Carpet
Evolution
 ソフトウエアのバージョン・アップは別売のZen Linux Management(Red Carpet)と呼ぶツールで行う。SuSE Linuxだけでなく,他のLinuxディストリビューションのバージョン・アップも可能。

 デスクトップ環境としては,米Novellが2003年に買収したXimian(ジミアン)が開発したXimian Desktopを採用している。Ximian Desktopは,Microsoft Outlookとの互換性を持つメール/グループウエアEvolutionなどが特徴。このほかオープンソースのWebブラウザFirefoxや,オフィス・ソフトOpenOffice.orgが含まれている。

 ノベルではコンシューマ向けにSUSE Linuxを販売しているが,Novell Linux DesktopはSUSE Linux Enterprise Serverをベースにしており「搭載パッケージを絞り込むなど,安定性を重視している」(ノベル マーケティング本部プロダクトマーケティングマネージャ 古井洋司氏)としている。

 LinuxをデスクトップOSとして使用している例はまだ少ないが,ノベルでは,UNIXワークステーションからの移行だけでなく,コスト削減やセキュリティ向上などを目的としたWindows代替需要も期待している。そのため自社で率先してLinuxを導入し,問題点を開発チームへフィードバックする。2004年中には,全世界の社員約6000名がOpenOfiice.orgに移行,さらにうち約2000名はデスクトップLInuxに移行する。開発環境はすべてLinuxへ移行するとしている。「OpenOffice.orgは当面Microsoft Officeとの併用も許しているが,将来的に,Micrsoftのライセンス切れなどのタイミングでMicrosoft Officeをアンインストールし,完全に移行する」(ノベル マーケティング本部 シニアマネージャー 山崎正弘氏)。日本でも,社内の80%のパソコンにLinuxをインストール済みという。

 オープン価格だが,推定価格は1ユーザー年間ライセンス税込み1万2600円。1000ユーザーの場合は税込み840万円。米国での価格は年間50ドルだが「日本語版には,無償ではないリコーの日本語フォントと,オムロンのかな漢字変換プロセッサwnnが含まれることなどから,米国に比べて高価になっている」(山崎氏)という。

(高橋 信頼=IT Pro)