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 マイクロソフトは1月12日,Windows Updateから利用できるウイルス(ワーム)駆除ツール「Malicious Software Removal Tool」を公開した。Windows XPマシンにおいて「自動更新機能」を有効にしておけば,毎月1回自動的にマシンをスキャンし,ウイルスを発見した場合には駆除してくれる。ただし,ウイルス定義ファイルが更新されるのは月1回なので,新種ウイルスにはほとんど対応できない。同社のリリースにあるように,従来のウイルス対策を補完するものだと考えるべきだ。

 米Microsoftは,今回のウイルス駆除ツールの公開を事前に告知していた関連記事)。その告知どおり,Windows Updateから利用可能なウイルス駆除ツールが公開された。今後,セキュリティ情報の公開日である米国時間第2火曜日に,ウイルス定義ファイルが更新された新しい駆除ツールが公開される。

 このため,「自動更新機能」を有効にしておけば,毎月最新の定義ファイルを使って,マシンがウイルスに感染していないかどうかを自動的にチェックしてくれる。ウイルスが見つかった場合には,自動的に駆除してくれる。

 なお,ウイルス駆除ツールの名称は「Malicious Software Removal Tool」とされているが,日本語版WindowsのWindows Updateでは「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」と表示される(写真右上,拡大表示)。1月分のツールは,「悪意のあるソフトウェアの削除ツール - 2005 年 1 月 (KB890830)」と表示される。

 ただし,Windows Updateから駆除ツールを利用できるのは,Windows XPのみ。Windows 2000およびWindows Server 2003については,「Malicious Software Removal Tool」ページから利用する(写真右,拡大表示)。同ページはWindows XPも利用できる。なお,同ツールがサポートするのは,Windows 2000/XP/Server 2003だけである。また,同ページの日本語版は,現時点では用意されていない。マイクロソフトに問い合わせたところ,日本語版ページを作成するかどうかは未定だという。

 注意したいのは,今回公開された「Malicious Software Removal Tool(悪意のあるソフトウェアの削除ツール)」だけではウイルス対策として不十分ということ。

 同ツールの定義ファイルが更新されるのは月1回なので,新しく出現したウイルスには対応できない。また,一般的なウイルス対策ソフトとは異なり,リアルタイムにウイルスの動きを止めることはできない。ツールが実行されたときだけ,マシン内をスキャンするだけである。従来のウイルス対策(「ウイルス対策ソフトを適切に利用する」「信頼できないファイルは開かない」「信頼できないリンクはクリックしない」など)を補完するものだと考えたい。

◎参考資料
マイクロソフト,スパイウェアおよびウイルスからお客様を保護するた めの新たなソリューションの提供を発表
Malicious Software Removal Tool

(勝村 幸博=IT Pro)