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米CleaCube
Vice President
Jim Isbell氏
 「もともとパーソナル・ユースを目的にデザインされたPCはセキュリティや可用性などでビジネス・ユースでの問題を抱えている」、米CleaCube Vice President Jim Isbell氏は日経BP社主催のITソリューション展「NET&COM 2005」で開催された「ブレード・コンピューティング・ソリューションとは?」と題するセミナーでこう述べた。

 Isbell氏が指摘する問題とは、盗まれたりデータがコピーされたりするなどセキュリティ面の問題、故障時の修理や交換に時間がかかること、不適切なソフトウエアをユーザーがインストールできるなど管理が困難なこと、ノイズやほこりを出すといった人間工学的な欠陥などだ。

 Isbell氏は「ビジネスのために設計されたブレードPCでこれらの問題が解決できる」と主張する。ブレードPCとは、本体をブレード・サーバーのようにサーバー・ラックに密集して格納するパソコン。ユーザーのデスクトップには、キーボードとマウス、ディスプレイ、USB機器を接続する「ポート」を置き、Ethernetで本体と接続。本体はマシン・ルームやデータセンターで集中管理する。「故障してもセンターで短時間に交換できるためTCO削減や可用性向上が実現できる」(Isbell氏)。また外部記憶装置の接続を禁止できることなどから情報漏洩防止に役立つとしている。

 ClearCubeのブレードPCを販売するNTTPC コミュニケーションズ インテグレーション事業部ネットワークソリューション営業部長の安達信男氏は「TCO削減や可用性向上、情報漏洩防止などを目的として、全世界で8万台、日本では約1000台の米ClearCube製ブレードPCが稼働しているとブレードPCの普及状況を紹介した。

 米MorganStanleyは全世界の拠点をあわせて約3500台、米Bank of Americaは約1000台のブレードPCを導入しているという。そのほか米国空軍、米Lehman Brothers、米Goldman Sachs、韓国Samusung、米General Dynamicsなどが使用しているという。日本ではリーマン・ブラザーズが約200台、ゴールドマンサックスが約200台、テレビ朝日が約130台、ドイツWest LB AGの日本支店が約300台を導入している。

 MorganStanleyでは「インド支店のスタッフが、NYに本体が置いてあるブレードPCを利用している」(Isbell氏)。Sumsungは半導体製造工場のクリーン・ルームに導入している。「ファンからほこりを吐き出すPCをクリーン・ルームに置くことはできなかった」(Isbell氏)。またMedical Center of Central Geogiaでも、ほこりや騒音の問題からブレードPCを採用した。

 ブレードPCの欠点は通常のPCに比べ本体価格が高いことだ。しかしNTT PCの安達氏は「確かに通常のPCほうが本体価格は安いが、長期的なTCOを考えればコストは削減できる」と主張する。

 ClearCubeによれば、ブレードPCの導入によってMorganStanleyではトレーダーの異動にかかるコストが825ドルから450ドルへと45%削減できたという。また米Northwestern Memorial Hospitalでは、PC本体を取り去ることでセキュリティを向上させるとともに、14拠点を管理する人員を4人から2人へ半減できたとしている。米国空軍では従来11時間かかっていた44台のPCのインストールが22分で終了したという。また英British Petroleumでは業務停止時間を2時間から5分へ短縮できたとしている。

(高橋 信頼=IT Pro)