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 インターネットの回線が,Mビット/秒クラスを一気に超えてGビット/秒クラスに届くかもしれない--。最近,そう感じさせる話が,取材の中でいくつか出てきた。

 最近の高速インターネット接続の立ち上がりはご承知の通り。ADSL(非対称型ディジタル加入者回線),CATV,無線,そして家庭までの光ファイバ・・・。このところ,さまざまな高速アクセス回線のサービスが相次いでいる。ただこれらは所詮,数Mビット/秒。無線LAN方式を使っても高々10Mビット/秒程度。Gビット/秒には程遠い。ずっと将来の話だと考えれば,Gビット/秒も「まあ,そうだろう」と思うに違いない。ところが,技術的にはそうそう遠い未来の話でもなくなりつつある。Gビット/秒のアクセス回線を実現するための技術は,製品に実装されようとしているからだ。

 例えば米ルミナス・ネットワークス(Luminous Networks)社というベンチャ企業が,「Gigabit IP over Fiber」を合言葉に製品開発を急いでいる。米エクストリーム・ネットワークスもLANスイッチにWDM(波長分割多重)技術を実装。Gigabit Ethernetを直接WDMの上に乗せられる。Gigabit Ethernetのままで35km程度は届くと言う。どちらも,ISPや通信事業者向けの装置だし,ダーク・ファイバを利用することが前提。だが,米国では,光ファイバの芯線(ダーク・ファイバ)を提供するサービスがある。ISPがダーク・ファイバとこれらの機器を導入すると,ユーザのビルにまでGビット/秒のIPネットワークが延びていくことになる。米国ではすでに,メトロポリタン・エリアでのGビット/秒のサービスは実現可能になっている。

 もちろん,現状では制約はある。これらの技術は,ダーク・ファイバがなければ成り立たない。一般ユーザの手に届くところまで来るには,まだ時間がかかるかもしれない。ISPのバックボーン・ネットワークの問題もある。ADSLやCATVを使ったインターネット接続でも同じことだが,アクセス回線からインターネット・バックボーンに接続する部分では,集線を避けられないため,そこでトラフィック・シェーピングがかかってしまう場合が多い。Gビット/秒もの回線になればなおさらである。とは言え,個人的にはちょっとワクワクする。Gビット/秒の回線が手元まで来たとき,僕らのネットワークの使い方はどうなるのだろう。

 なにも変わらない・・・ということもないと思うのだが。