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 前回の記事「投票をお願いします!「保守/運用」の代替名」では,「読者の皆様には後日,いただいた投票の結果をお知らせします」,とお約束していた。

 前回の趣旨を簡単に紹介すると,「システムの保守と運用は,企画や開発に勝るとも劣らない重要な業務であるにもかかわらず,今一つそれが認知されていない。また,保守/運用という言葉は後ろ向きの印象を与えがち。重要性を訴えやすい代替名として最も適切なものを,読者の皆さんに選んでもらおう」というものだった。

 結果は10月3日に公開したのだが,IT Proサイトやメール配信サービスで目だった告知をしていなかったので,まだお読みいただいていなかった方も多いと思う。そこで改めて,前回の記事にいただいたコメントや筆者の感想を加筆した上で,皆様に結果をお伝えしたいと思う。

 9月30日いっぱいで1433人の方から投票があった。本当にありがとうございます。まず,投票数順に上位10件を列挙する。

代替名得票数
「サービス・マネジメント」263
「システム運営」212
「システム・ドライビング」または「ネットワーク・ドライビング」189
「システム管理」156
「システム/ネットワーク管理」86
「情報マネジメント」85
「運営」 65
「オペレーション」64
「ビジネス・プロセス・アセスメント/マネジメント」54
「統括」47

 1位はサービス・マネジメントとなった。ただし,7位の「運営」を,システム運営に足すと,277件となり,1位になる。この二つが双璧である。

 筆者が提案した,「戦略保守/運用」をはじめ,「戦略オペレーション」,「戦略サービス」,「trustrategy」は上位10件に入らなかった。どうも“戦略”の乱発はよくないようである。信頼性の戦略というtrustrategyなんか,かっこいいと思ったのだが。

 一つお断りがある。多くの方から,「保守/運用」を言い換える必要はない,という意見をいただいた。


■運用保守をメインで担当しております。「運用保守」に誇りを持っておりますし,今さら「別名」と言われてもピンときません。しかし,運用保守が開発に比較して軽視されがちなのは事実感じ続けておりました。「活動」が「ISO9000」になり「CMM」へと変わっても,中心はいつも開発であり,運用保守は無理矢理開発手順のフォーマットを適用され,「そのうち考えねばならない課題」として残り続けてきました。ユーザーの意識も低いため予算も少なく,その業務量の割に要員は削減され続けております。(もっとも現場のユーザは決して運用保守を軽視しません。軽視するのは予算執行側のユーザです) 今回の記事を元に上層部(ユーザ含む)が意識改革し運用保守の大切さを認識してくれるなら,名称の変更もやむを得ないと考えます。(あくまでもしっくりは来ませんが)

■私もユーザー企業としてシステム運用・保守に携る立場なので,興味深い記事ではあった。日経コンピュータの特集にも期待している。代替名の投票にも期待していたが,候補を見て失笑してしまった。保守・運用という言葉の美しさ素直さを超えるものはないのではないだろうか?カタカナにすればいいという風潮にはいささかうんざりもする。話題がずれるが,御社も「IT用語を分かりやすい日本語にする」ことも検討してみてはいかがか。アクセントもおかしい,また勝手に省略してしまい,世界では決して通用しない「用語」を宣伝して日本人SEに恥をかかせないでほしい。

■「運用/保守」で押し通すべき。代替名など不要。

■代替名の必要なし,あえて「保守/運用」で通すという選択肢がほしかった。この投票では,変えてもいいという,自ら「保守/運用」を否定している(または自信がない)人の意見しか抽出できないのではないでしょうか?全部読んで,重要性を訴えることには共感しますが,投票しません(できません)。

■保守/運用以上の言葉はないと思います。言葉を代えて評価が変わるというのは幻想だと思う。

 選択肢の中に,「保守/運用」を入れておかなかったのは失敗であった。反省している。特に「『運用保守』に誇りを持っております」というコメントには胸を打たれた。

 筆者の趣旨は,前回の記事にも書いた通り,このようなこのような“誇り”を持って保守/運用に取り組んでおられる方々を応援したい,ということである。「保守/運用」という選択肢を入れなかったおわびとして,運用/保守,サービス・マネジメント,システム運営,の重要性をアピールする記事をあちこちで書いていきたいと思う。

(谷島 宣之=コンピュータ第一局編集委員)