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 「Man-in-the-Middle(仲介者)攻撃」とは,攻撃者が2者の通信チャネルの途中に入り込み,双方に対してなりすましを行うコンピュータ上の攻撃のことだ。有効な攻撃方法なので,通信プロトコルを設計する際には検討しておく必要がある。

 実のところ,この攻撃は現実の世界にも存在する。ベビー・シッターの募集広告を出したある女性の例を紹介しよう。応募が来たら,その女性は応募者の身元情報を入手する。次に,その情報で身元を偽って雇い主を求める広告を出す。こうすることで,彼女は優れた経歴を持つ人物として職を得る。経歴の内容そのものは本物だが人間が入れ替わっている。そして彼女を雇った家庭は,泥棒の被害を受けるわけだ。さらにこの女性は同じ手口を繰り返す。

 何が起こったのか見てみよう。この女性は本物のベビー・シッターと雇い主とのあいだを取り持つ仲介者となり,それぞれの相手になりすました。ベビー・シッターは雇い主になるはずの人物に身元情報を送付するが,まさか相手が犯罪者だとは思いもしない。雇い主は情報を受け取って確認するものの,経歴を送ってきた人物が別人であることに気付かない。

 始末に負えない犯罪だ。

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/...

Copyright (c) 2004 by Bruce Schneier.


◆オリジナル記事「Security Notes from All Over: Man-in-the-Middle Attack」
「CRYPTO-GRAM April 15, 2004」
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◆この記事は,Bruce Schneier氏の許可を得て,同氏が執筆および発行するフリーのニュース・レター「CRYPTO-GRAM」の記事を抜粋して日本語化したものです。
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