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 New York Cityでは,複数の交通機関が“セキュリティ上の理由”で地下鉄の写真撮影を禁止する規則を設けようとしている。さらに悪いことに,New York Times誌の報道によると,撮影禁止以外にもばかげた規則変更が検討されているそうだ。たとえ駅で停車しているときでも,別の車両に移動することを禁止するという。

 こうした規制はばかげている。見せかけだけのセキュリティで,実際にセキュリティを高める効果はない(訳注:Schneier氏は「security theater」と表現している。同氏は,「実際のセキュリティ向上にはつながらないが,“見た目”から安心感を得ることのできる装置やルール」のようなものをsecurity theaterと呼んでいる)。鉄道マニアは活動しにくくなるが,テロ防止の役には立たない。さらに悪いことに,こうした規制は“恐れの文化”を強めるので,テロリストの思う壺だ。

 かつて冷戦時代,ソ連は橋,ダム,列車といった“戦略的重要施設”の撮影を禁止していた。我々はこうした行為を笑いものにしていたが,誰もそのことを覚えていないのだろうか? 撮影禁止にセキュリティ対策としての効果はなかった。そして,現在でも効果はない。

http://www.msnbc.msn.com/id/5030104/
http://www.usatoday.com/tech/news/techpolicy/...<http://www.straphangers.org/photoban/>

都市交通公社(MTA)は,地下鉄およびバスでのフィルム/ビデオによる撮影禁止に対する意見をWebサイトで受け付けている
http://www.mta.info/nyct/rules/proposed.htm

Copyright (c) 2004 by Bruce Schneier.


◆オリジナル記事「Photographing Subways and Terrorist Attacks」
「CRYPTO-GRAM June 15, 2004」
「CRYPTO-GRAM June 15, 2004」日本語訳ページ
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◆この記事は,Bruce Schneier氏の許可を得て,同氏が執筆および発行するフリーのニュース・レター「CRYPTO-GRAM」の記事を抜粋して日本語化したものです。
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