「WAN管理のアウトソーシング・サービス事業者は今後,WWWベースのアプリケーション,共有メインフレーム・ソフトウエア,電子商取引,ビデオ会議システムなどのアプリケーション・サービスを提供することが求められる」。情報業界と学会の共同組織である米International Engineering Consortium(IEC)が,WAN管理のアウトソーシング・サービスについての調査結果を発表した。

 それによると,現在提供されているWAN管理サービスについての,エンド・ユーザーの満足度はかなり低いという。報告書では,複数のアプリケーション・サービスを組み合わせることで,WANアウトソーシング事業を大きく拡大できると指摘する。

 WANの管理をアウトソーシングしているユーザーは,全体の27%もある。しかし,WAN管理のアウトソーシングを利用しているマネージャの大部分が,サービスに満足しておらず,アウトソーシングから社内管理に戻す予定であるという。

 IECは,WAN管理のアウトソーシングを計画中のユーザーもあるが,同市場の成長はいまひとつとみる。

 「事業者にとっての好材料は,アプリケーション・サービスの導入がこうした状況を変えるということ。すなわち,アプリケーション・サービスをWAN管理のパッケージに組み込んで提供することで,シェアを20%高めることが可能である」(IECの主席調査ディレクタのCynthia Gasman氏)。

 価格を重視するユーザーや,アウトソーシングを利用しないというユーザーでも,WAN管理アウトソーシングのパッケージにアプリケーション・サービスがついていれば,態度を変えるとしている。

 「WANアウトソーシング・サービスが,増大するASPサービスの一角を占める。サービス・プロバイダは次世代の新たなサービスを産み出すために,ASPと手を組んでいくことを検討すべき」(IECの上級ディレクタ,Mike Janowiak氏)。

 IECは,こうした提携の一例として,2000年3月の豪Telstraと米PricewaterhouseCoopersの提携を挙げる。両社は,オーストラリア/ニュージーランド市場をはじめ,ASEAN諸国,中国におけるERPやCRMのASPサービスで協力体制を敷いている。

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