小売業界主導のeマーケット・プレイスを構築中のの米WorldWide Retail Exchange(WWRE)が,米国時間9月7日に,オンライン・オークションのパイロット・プログラムを終了,サービスの正式提供を始めたことを明らかにした。

 パイロット・プログラムの内容は,小売業者によるオークション3つとメンバー企業計17社による2つの共同オークションで,世界各地から参加したサプライヤがオンラインでの競売を行った。小売業者は英Tesco,蘭Royal Ahold,米Targetの3社だった。

 Tesco社は3時間のオークションでコンビーフを,Royal社は24時間でタイガー海老を,Target社は1時間でプラスチック製の洋服ハンガーをそれぞれ競売にかけた。さらに,米国の11社が共同でコピー紙を,欧州6社がオフィス用品を競売に出した。

 また,WWREは,このパイロット・オークションで,自社の新技術を初めて試験トした。WWREは6月に米IBM,米Ariba,米i2 Technologiesとの提携を発表しており,eマーケットプレイスで売買取引を行うプラットフォームを提供する。

 WWREは企業間取引のマーケット・プレイスを手掛ける。主なメンバー企業は以下の通り。米Best Buy,米J.C. Penney,米Kmart,米RadioShack,仏Casino,デンマークDansk Supermarked,香港Dairy Farm International, ベルギーDelhaize,英Dixons,独Edeka,スペインEl Corte Ingles,日本のジャスコ,西武百貨店(順不同)。

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