米AltaVistaは米国時間9月15日に,事業方針の転換と組織再編などについて明らかにした。今後は,検索サービスと情報サービスの事業に注力し,ポータル事業を縮小する。このため大規模なリストラを行った。
AltaVista社は,すでにカリフォルニア州の事業部門を,本社(カリフォルニア州パロアルト)に統合している。これにより従業員の25%を削減した。これらの組織再編により同社では,2000年11月~2001年1月期の業績を黒字に転換できると見込む。
AltaVista社では,「成長が速く利益率の高い検索サービス事業に積極的に投資を行える基盤ができた」としている。
同社が発表した投資・事業計画は以下の通りである。
・第3世代の検索サービス:ユーザの興味や要求を理解できる検索サービスを世界規模で提供する
・Shopping.comなど,垂直市場に向けた検索サービスを拡充する
・情報/マーケティング・サービス事業部門を設立:付加価値の高いマーケティング・サービスをコンテンツ・プロバイダに提供し,ページ当たりの単価を上げることにより収益の増大を図る
・「AltaVista Search Software Enterprise」の販売とサポート・サービス:2001年7月で終了する今年度に現在の4倍に増やす
・サービス範囲を今年度中に世界35カ国に拡張する
また業務の生産性を高め,黒字へと転換するため,すでに以下の施策を行っているという。
・広告販売の営業戦力:米DoubleClickからの移行計画を加速
・広告料金について顧客と再交渉
・カリフォルニア州アーヴインおよびサンマテオの事業を本社に統合
・四つの事業部門から成る組織を再編し,一つに統合
・検索サービス事業に注力し,メディア・ポータル事業は重視しない
・これに伴い全従業員の25%を削減
・フロントエンドのページ配信プラットフォームを再構築し,運用コストを削減する
・新たな索引アーキテクチャを取り入れ,これにより1リクエスト当たりにかかるコストを45%削減する
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