調査会社の米Gomezは米国時間9月20日,ネット通販サイトの利用動向調査結果を発表した。この結果によると,ネット通販での人気商品は旅行関連(航空券,レンタカー,ホテル予約サービスなど)。2000年に旅行関連の商品/サービスをネットで購入した消費者は3000万人で,2001年はさらに1800万人の増加が見込まれるという。

 この調査はGomezがフロリダ州Orlandで開催している「eTravelWorld Conference」(開催期間は9月20日~23日)で発表した調査レポート「The State of Online Travel 2000」の一部。北米でインターネットを利用する1万1000人の消費者を対象として行った調査結果を集計したもので,ネット通販で旅行関連商品/サービスを購入した回答者は全体の34%。この割合は今後も増加する傾向で,2001年には20ポイント増の54%もなるという。

 Gomezは,現在のインターネット利用者を,(1)レジャー旅行者(レジャー目的で航空券などを購入する人,これが最も多い),(2)ビジネス旅行者(出張目的のオンライン通販利用者),(3)ブラウザ(価格をオンラインで調べてオフラインで購入する人),(4)サイドライナー(インターネットを利用しない傍観者)--の4つに分類。このうちレジャー目的の旅行者とビジネス旅行者の大半は,オンライン通販に対して高い満足度を示しているという。こうしたオンライン消費者の中で,実際に購入するまでに2~3の通販サイトを見てまわるユーザーは53%,4~5のサイトを見て比較するユーザーは30%だった。

 このほかオンライン消費者の通販サイトへの要求で最も多いのは,まず検索スピードの速さや注文の簡便さ/使いやすさ。価格の安さはその次で,商品メニューの豊富さや顧客サービスの品質を上げる消費者も多い。
 興味深いのは,ほとんどのユーザーは旅行プランを固めるためにインターネットを利用しているのに,特定の通販サイトに固執する傾向は低いこと。現在最もよく使っている通販サイトが以前に購入したことがあるサイトであると答えたユーザーは全体の半分に満たなかったという。

[発表資料]