米Akamai Technologiesが米国時間9月25日に,「米国の学生たちは数学を最も重要な教科であると考えている」とする調査報告を発表した。同社が調査会社米Roper Starch Worldwideの協力を得て,「Kids on Math」と題してまとめたもの。調査は9月7日から9月11日にかけて,米国の12歳~17歳までの学生514人を対象に実施し,回答を得た。
学生の80%が,「卒業後のことを考慮すると,数学は『とても重要』である」と回答,また75%が,「コンピュータや技術,インターネットなどの分野におけるキャリアのためには,数学が『とても重要』」と回答している。
「数学は便利」であるとの回答は94%にのぼったが,数学を「簡単だ」とするのは56%で,さらに「得意だ」と回答したのは32%にとどまった。米教育省の報告によれば,「12年生で数学の実力が上級レベルであるのは69%」であるという。
宿題でのインターネットの利用については,「数学の宿題を解くのに,インターネットを利用することはほとんどない」との回答が半数を超えた。一方で,週に一度以上インターネットを利用する」が69%で,「インターネットでゲームをして遊ぶ」が29%だった。
84%の生徒が,「ゲームを使って数学を学べたら,数学をもっと好きになると思う」,56%が「インターネットを使って数学を学べたら,数学をもっと好きになると思う」と回答している。
下校後の過ごし方については,全体の52%が「スポーツをして遊ぶのが好き」と回答しており,「コンピュータやインターネットで遊ぶのが好き」の15%を大きく上回った。
卒業後の進路やキャリアを考慮した「科目別重要度」について,詳しい調査結果は以下の通り。
■表 米国生徒が考える「卒業後の進路・キャリアのための科目別重要度」
(単位:%)とても重要 どちらかといえば重要 あまり重要でない 全く重要でない
数学 80% 15% 3% 2%
英語 68 24 7 1
化学 42 41 14 4
外国語 34 37 18 10
体育関連 21 36 24 18
歴史 19 52 22 8
出典: Roper Starch Worldwide社