米Intelは米国時間9月26日に,連邦取引委員会 (FTC: Federal Trade Commission)から同社の企業活動に関する査察を終結したとの通知を受け取ったことを明らかにした。

 この査察は,公正な企業間競争を阻害する可能性があるとして,FTCが1997年9月から継続的に実施してきたもの。Intel社の社長兼CEOであるCraig Barrett氏に宛てたFTCのRichard Parker氏の手紙によれば,「現時点で監視の必要はなくなった。調査委員によるIntel社のビジネスの査察は終了する」。

 Barrett氏はこれを受けて,「査察の終了によって,Intel社のビジネスが倫理的にも法律的にも正当であることを証明できた。同時に,IntelとFTCとの関係が建設的かつ紳士的に維持されてきたことも物語っている」とのコメントを出した。

 FTCはIntel社の米Chips and Technologiesの買収,およびReal3D社への資本参加に関する査察についても,グラフィックスLSI市場やコンピュータ・ハードウエア市場の公正な競争を阻害することはないとして,取りやめることにした。この問題については,1998年2月にFTCが「Intel社の行動を阻止する訴訟は起こさないが,その影響については継続して監視して行く」と述べていた。

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