独Siemensとドイツのソフト開発ベンダーであるBrokatは現地時間10月5日,ネット接続機能を備える携帯端末機器関連応の事業で戦略的提携した。同事業を行うための新会社を共同出資で設立し,携帯電話機での決済などを可能にするための製品/サービスを共同開発する。
今回の提携により,Siemensは3%のBrokat株式(およそ7200万ユーロに相当)を取得し,取締役をBrokatへ派遣。またBrokatが提供するソフトウエア製品のライセンスも取得する。
両社は,ユーザーが携帯電話機を介して迅速に支払いを行うためのソリューションを共同で提供する。決済をリアルタイムで処理することにより,支払額などを入力すると領収書が携帯電話機のディスプレイ上に即時に表示できるようにするという。「発注と支払いを一つのプロセスで行うことができる。請求書の発行や帳簿の記入といった追加の手続きが不要になる」(両社)。
両社が共同開発する製品は,Brokatが開発したインターネット・サービス向け基盤ソフト「e-Services Platform Twister」がベース。これにSiemensのプリペイド技術などを組み合わせることにより,リアルタイム決済処理を行うソフトを共同開発するという。
新会社の従業員数は設立当初は50名程度。今後必要応じて,徐々に規模を拡大していく予定。
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