米Advanced Micro Devices(AMD)が米国時間6月19日に,低価格パソコン向けプロセサ「AMD Duronプロセサ(開発コード名:Spitfire)」を正式に発表した。動作周波数は700MHzと650MHz,600MHz。AMD社によると,米Compaq Computer,Fujitsu-Siemens,米Hewlett-Packard(HP),米IBM,NECなどが採用するという。

 Duron自体は,先ごろ開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2000で発表済みのチップ。正式発表にともなって,ベンチマーク・テストの結果を明らかにした点が新しい(Celeronとの比較は下表を参照。両社がWWWサイトで公表している値で比べた)。

 AMD社はDuronを「Celeronキラー」と位置づける。一時はIntel社を圧倒したものの,このところ急速にシェアを奪われている米国小売店での巻き返しを図る。同社は過去に,同一性能のx86プロセサであれば価格をIntel社よりも25%低くするという戦略を採っていた。「利益よりもシェア」だった。ところがIntel社が値下げ攻勢に出たためにAMD社の業績は急激に悪化し,このところはAthlonプロセサを軸にした「利益優先」に方向転換していた。Duronの投入で,「利益だけではなく,シェアも伸ばす」(Sanders会長)戦略に切り替える。

 DuronはAthlonのCPUコアをベースにする。2次キャッシュをオンチップに搭載し,FSB(front-side bus)は200MHz。マルチメディア命令セット「3DNow!」を組み込む。0.18μmルールの半導体技術を使う。配線材はAlである。パッケージは「Socket A」。

 日本AMDによる販売価格(1000個ロット時の単価)は,700MHz版2万3040円,650MHz版1万8480円,600MHz版1万3440円である。米国での価格は,700MHz版が192ドル,650MHz版が154ドル,600MHz版が112ドルである。

■DuronとCeleron/Pentium IIIとの比較
 DuronDuronCeleonPentium III
動作周波数600700600600EB*1700*2
CPUmark 9952.958.941.254.561.6
SYSmark 200011612793--145
Business Winstone9925.526.921.727.529.9
BAPCo SYSmarkJ992.310805318591496
*1 600EB:SECC2,Coppermine,810Eチップセット機,FSB
*2 440BXとの組み合わせ

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