米運輸省(U.S.Department of Transportation)のFederal Motor Carrier Safety Administrationが,2001年にニューヨーク州Buffaloで実施される海外貿易データ・システムのパイロット・プログラム「International Trade Data System(ITDS)」に参加する。同委員会が米国時間10月18日に,正式に参加の契約に調印した。同プログラムには,運輸省のほか,米移民局や米食品医薬品局なども参加する見通しであるという。

 「このデータ・システムは,輸送の総量調整や安全性に対応し,輸送コスト削減を促すほか,環境保護にもつながる。本プロジェクトを重要政策と捉え,力を入れていく」(米Rodney E.Slater運輸大臣)。

 ITDSはゴア副大統領による政策レビュー「National Performance Review」に基づいて立ち上げられた,データ・システムの開発プログラム。米国際貿易委員会(International Trade Commission:ITC)と関係当局が統括し,貿易関連のデータの収集,分析,政策の立案などを行う。

 ITDSは民間の1機関として,米国の輸出入に関する貿易および運輸のトランザクションを取扱う窓口となる。米通関事務局(U.S.Custom Service)がコンピュータ・システムの開発を担当する。開発期間は今後5~6年となる予定。

[発表資料]