PR

 米S3が米国時間10月26日に,2000年第3四半期の決算を発表した。売上高は1億4000万ドル。前年同期の7050万ドルから大幅な増収となった。グラフィックス・ボード事業の清算にかかった費用などを除いた純損失は3750万ドル。全ての経費を含めた場合の純損失は7560万ドルで,前年同期の1110万ドルから赤字額を拡大した。

 S3社は第3四半期にマルチメディア・ボード事業を停止。また,同社のグラフィックスLSI事業を米VIA Technologiesと共同で新設するジョイント・ベンチャーに移管する手続きをまもなく完了する。S3社は「インターネットや消費者向け装置市場に注力する」としている。

 「引き続き『RIO』製品の拡充を図る。Chiat Day社と協力し,1000万ドル規模のRIO広告キャンペーンを展開する計画である」(S3社CEO兼会長のKenneth F. Potashner氏)。

◎関連記事
米S3が若者向けデジタル・グッズのKB Gearと次世代音楽機器を共同開発へ
S3がPDA「Diamond Mako」を北米市場に10月半ば投入,399ドル
S3とVIA,グラフィックスLSI事業の移管契約を一部見直し
S3,Diamond Multimediaブランドのグラフィックス・ボード事業を清算
S3がグラフィックスLSI部門をVIAとの合弁企業に移管,ネットと家庭に注力

[発表資料へ]