米Gartner Groupが米国時間10月30日に,インターネット・ユーザーの平均像とオンライン・ショッピングに関する調査結果を発表した。
米国インターネット・ユーザーの平均年齢は41才。平均的インターネット・ユーザーは男女とも,「既婚,子供の人数は2.81人,会社員,年収6万5000ドル,職場でパソコンを使用している」という。ちなみにインターネット・ユーザーの70%はインターネットを1998年以前から利用している。
オンライン・ショッピングに関する予測では,2000年のホリデー・シーズンにおける世界のオンライン販売が,1999年と比べて85%増の195億ドルに達するとGartner社はみる。
1998年末には,1億800万人の米国成人がインターネットを利用していた。現在のその数は1億2700万人である。米国成人の8600万人がオンライン・ショッピングを行い,5800万人のユーザが過去3カ月以内にオンラインで商品を購入している。
「小売業者はオンラインで商品を購入する消費者の年齢ではなく,インターネット経験に注目するべきである。3年以上のインターネット経験をもつユーザーは,経験年数が1年のユーザーと比べて2倍もオンライン購入に出費している。オンライン購入者にとっては,お金より時間の節約の方が重要である。オンライン購入者の2/3は,オンラインの販売価格が実際の販売店やカタログよりも低価格であることを認識していない」(Gartner社e-Business Services部門副社長のAnn Marshman氏)。
またGartner社は,インターネット小売業者が対応すべき主なアクセス機器として「パソコン」「携帯電話機」「テレビ」の三つを挙げる。PDAやインターネット端末は将来普及するとみられるが,米国成人におけるPDA所有率はわずか3%である。
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