米AMR Researchが米国時間7月24日に,企業向けアプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)市場を調査した結果を発表した。市場は年間平均成長率153%で拡大し,2004年には47億ドル規模に達するという。

 1999年のASP市場はベンダー,料金制度とも未熟だったが,ドットコム企業などの採用によって離陸には成功したと分析している。


 最も大きい成長が見込まれるカテゴリは,e-businessにおける提携管理,企業アプリケーションのホスティング,小企業向けアプリケーション,為替取引,企業資産管理,製品のライフ・サイクル管理である。


 AMR社はASP市場を,企業向けアプリケーション・サービス・プロバイダ,電子商取引/WWWホスティング・プロバイダ,事業プロセス・アウトソーシング(BPO:Business Process Outsourcing)の三つに分類し,BPOが次の成長分野であると予測する。また2004年には,企業向けアプリケーション・サービス・プロバイダと電子商取引/WWWホスティング・プロバイダは融合し,その違いはほとんどなくなるとみる。
 今後の傾向としては,ASPベンダーの専門特化が進む,提携により小ASPベンダーが集約される,インプリ期間短縮の要求がさらに拡大,ASPベンダーの契約対象が企業のIT部門から販売/マーケティング部門やeビジネス部門に移行する,などと予測している。


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