米Ronald A. Katz Technology Licensingは,米国時間11月16日,同社が保有する電話による自動応答システムの技術を米IBM,米Microsoft,米Marshall & Ilsleyの3社にライセンス供与したと発表した。
IBM社は,Ronaldの技術をコール・センター構築に向けた自社製品などへ組み込んで,顧客に提供する。Microsoft社も,顧客向けサポート・サービスのコール・センターに組み込み,自動応答サービスの提供に向けるという。Marshall社は米ウィスコンシン州を中心に26の銀行を傘下に持つ持ち株会社。テレフォン・バンキングや請求書の支払いサービス,クレジットカードの登録処理をはじめ,電話を利用した運輸省当局への自動車登録サービスなどに導入する。
Ronaldは電話向けの自動応答処理技術などのライセンス事業を手掛ける。現在40の特許技術を保有しており,これらの特許は顧客サービス,プリペイド・カード・サービス,プリペイド無線オペレーション,テレフォン・カンファレンス,販促,販売,コンテスト,ホーム・ショッピング,電話を使ったデータベース・アクセスなどといったサービスに適用した実績があるという。これまでに特許のライセンス供与を行った取引先企業は,米AT&T,米Sprint,米WorldCom,米First Data Corporation,米Home Shopping Network,NextLink Interactiveなど。