米Lucent Technologiesが米国時間11月21日に,オーストラリアとマレーシアでエンド・ツー・エンドのGPRSシステムの実地試験を始めたことを明らかにした。
常時接続のモバイル・インターネット・ソリューションに向ける。試験の実施には,オーストラリアのOne.TelおよびマレーシアのCelcomの協力を得た。
Lucent社とOne.Tel社は,Lucent社のGPRSシステムを用いたWWWブラウジング,データ・ファイルの送受信,電子メールへのアクセスなどの試験に成功した。また,Celcom社とも同様のGPRSサービスの試験を行った。「マレーシアでのGPRSの試験は当社が初めて」(Lucent社)。
Lucent社は2000年6月にドイツの大手モバイル通信事業者T-Mobilとドイツ国内でGPRSネットワークの提供を「世界で初めて」(Lucent社)開始しており,今回のオーストラリアおよびマレーシアでの試験はこれに続くもの。
提供するGPRSソリューションは,Lucent社のシステム/ソフトウエアと,米Sun Microsystemsおよび米Symmetry Communications Systemsの技術を組み合わせたもの。Lucent社とSun社はモバイル・インターネットに関し提携関係に入っており,Sun社のサーバー「Netra」をLucent社のGPRSバックボーン・ネットワークと組み合わせた。さらに,Symmetry社の「GPRS Service Nodes(GSN)」をLucent社の無線パケット通信アプリ向けGPRSソリューションに取り込んでいる。
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